テスト終わった===!!!! うおっさい!!!!

このテストが終わった喜びを誰かに伝えたい。とりあえず誰彼構わず幸せになれ!! 豚も家畜も幸せになれ! イケメンは死ね!

試験終了のチャイムと同時に私はおぞましく蠢く試験の呪縛から解放された!! 試験が終了したという事実のみが私を幸せにしてくれるんだ。

正確には試験は一昨日終わった。その日は夜からネオンが爛々と輝くダウンタウンに繰り出し、飲みまくった。試験が終わったから飲みに行く。なんて単純な思考回路なんだ。我ながらそのミトコンドリアレベルの単細胞っぷりにはほとほと辟易するぜ!! カオス!!

もちろんメンツは全て男のみ。見渡す限り男根の支配する世界でテスト終了の勢いに任せてアルコールを立て続けに流し込むという世紀末的様相を呈した飲みだった。道徳違反としか言いようがない。そして徐々にヒートアップした男根どもは思うがままにボトルを入れ、数時間後には便所の住人と化した。

便所の個室ブースから地獄からの咆哮のような嗚咽が聞こえてくる。それは壊れたラジカセのようにリピート再生されている。人間が最も不快に感じる音のナンバーワンは嗚咽らしい。

豚小屋のような個室ブースを上から覗き込んでみると、洋式便器を抱え込んで嗚咽する友人の姿があった。その姿に僕は哀愁すら感じた。女は抱いたことないが、洋式便器はしっかりと抱いて離そうとしない童貞(22)の友人には本当敬意を払いたい。もうすぐ君は天使になれるぞ、30まで便器を抱えていると魔法が使えるようになれるぞ、と。

その地獄絵を見ながら、僕は他の友人とともに便所の中で大爆笑していた。人間として最低である。またデジカメで写真とムービーを撮られていたことを彼は覚えていないだろう。こういうのを青春と言うのだろう。

もちろん皆テストの出来に関しては全くの度外視である。