この高度情報化社会になってもまだエントリーシートを手書きで書かせるアナログ会社があるんだけど、ハッキリ言って冗談じゃない。どう考えてもそこの人事担当は脳みそがスパークして狂喜乱舞しているとしか思えない。字がうまい人は逆にチャンスかもしれないけど、僕のような字がOMG(オーマイゴッドネス)な猿人にとっては精神的拷問以外の何者でもないよ。ゴメス・チェンバリンに代表されるちょっと賢いチンパにも余裕で負ける。織田裕二のケツの穴に筆を突っ込んで「ララララ・サンバリトゥナイト」と書かせたとしてもたぶん僕の方が負けるだろう。とにかくそれくらい汚い。

あまりにへたくそ過ぎて自分にムカついたから今日までに提出のエントリーシートは書くのヤメてちぎり捨ててやったよ。イェイ!

でもたまに、「よっしゃ! ここ1週間で最高の”見”が書けた!!」なんて時がある。そう、偶然にもその文字の最高にカッコいいバランスを見つけてしまうときがあるから怖い。そうだ! 今までの字を見返して最高のバランスの文字を見つけて参考にしよう! そう奮い立ち、わずかばかりに出席した大学の講義の中で板書したノートを見返してみた。魔が差したときしか板書なんてしないから、探すのにけっこう苦労したぜ。

1ページめくってすぐに目眩がした。なんという絶望的な汚さだ。しかも字よりも絵が圧倒的面積を占めている。戦後の混乱に乗じて土地を大量に取得した土地成金のようだ。しかもその絵のどれもこれも酷いもんだ。おでこに根性焼きされて泣き叫んでいるクリリンの絵とか、チンチンを隠すのに大きめの葉っぱを用いている未開の部族が迂闊にもその葉っぱの隙間から思いっきりハミチンしてる絵(本人は全く気づかずに冷静なキメ顔で腕組みしている)とか。酷いもので1ページをフルに浸かってものすごい安易なタッチの巻きグソが描かれていた。死んだ方がいい。

キレイな字を探そうとしたのに全くそれらしきものは見当たらない汚物まみれの内容に絶望し、また本来ならノートとは情報の宝庫であるはずなのに、そのあまりの情報量の少なさにも絶望した。それもそのはず、僕は大学に興味が無いのだからな!!

そういえば家族の中で自分だけ字が汚い。小学校の頃、そのあまりに汚れた字にに嫌気がしたのかわからんけど、親父が「勉強する前に字を習え!!」と怒鳴りつけるので、姉が通っていた習字教室について行ったことがあった。でもその刑務所顔負けの退屈さに我慢できなくなり、マイケル・スコフィールドも驚きの早さでプリズンブレイクして速攻で家に帰ってダビスタに興じたんだった。

それから10年以上の歳月が経過しました。

お父さん、未だに字が汚いままです。