そのうちどっかの会社に受かるだろう、という全くの憶測のもとに、親に

「5月には就職を決めるから」

と自分のどこにそんな能力があるのか謎だが、自信満々に告げたのが3月の初旬。そして今までほぼ皆無というほど会社にエントリ−していない。それから間もなくして際限なく送られてくる就職案内のEメールを全て迷惑メールとしてスパム扱いした。それ以来一人暮らしという誰のからも監督の目を受けること無い地の利を生かし、就職活動をするふりをすることもなく家でアニメを見漁るという悠々自適な生活を過ごしている。

これでいいわけがないだろ。目が覚めてから6時間も布団の中でゴロゴロとパソコンをいじくっているような、こんな怠惰の極みみたいな生活を続けていていいわけがない。このままでは近い将来確実にホームレスになる。いや、既に精神的には完全にホームレスだ。何か生産的、建設的なことをするまでもなくただただ時間を浪費するだけの堕落した生活。

変えなければ。カエナケレバ。KAENAKEREBA、KAERA KIMURA。

カ…カエラ…木村…? き…木村カエラだと?

そう、木村カエラはプリティということなんだ。それ以外の何があるというのだ。僕がわかっているのは木村カエラは友達になりたいけど、恋人にはしたくないタイプということだ。もちろん主観的な意味で。

最もこんな精神的ホームレスが今をときめくスターの友達になんてなれるわけがない。ましてや恋人になるなんてアダムとイブの状況になってもあり得ない。もし万が一、僕が木村カエラと一緒にいるところをFLASHされたとすれば、それは1人のキチガイが成功に細工されたダッチワイフを大胆にも外に連れ出していたという証拠写真以外のなにものでもないだろう。

こんな文章書いてるからなかなかインフルエンザが治らない。