今日はやたらと屁がたくさん出た。バイト中に30回は出た。これは僕の内気な性格故にいささか少なく見積もっているので、実際はそれを遥かに凌駕する前人未到の回数を叩き出していたことだろう。ことあるごとに
「ぶっ、ぶっ」
ぶっこいてたからね。

「ありがとうございました、ぶっ」
「〜円でございます、ぶっ」
「はい、かしこまりました、ぶっ」

世が世だったら切り捨てられてもおかしくないほど屁が出まくった。子気味よい肛門括約筋の振動が花々を飛び交うミツバチのような音を奏でていた。春だからね。

糞尿にも劣る価値しか見いだせない今のバイトなんだけど、今日は珍しく仲の良いメンツだった。だからバイトが終わった後に1時間くらいグダグダと生産性など微塵も無い会話をしては「セックス、セックス」言ってたんだけど、その最中も際限なく屁ぶっこいてたからね。マジ快感。コンディションのイイ屁をぶっこくのってたぶん身体にいいよ。たぶんあれは新手の催眠療法になるね。でも話がツボに入って思いっきり笑ってるときにちょっと長めの屁をぶっこいたら、自分の笑いのリズムに乗じて

「ぶっ♪ぶっ♪ぶっ♪ぶっ♪ぶっ♪……」

ってリズム刻んだときは死のうかと思った。好きな子(堀北真希)の前とかじゃなくてよかった。

あと家に帰ってから寂しさを紛らわすために「ただいまぁ〜」って呟いてみたんだよ。あとは……わかるよね?

それと就職活動はしてない。