エジプト

 僕「で、どうだったんだよ、エジプトは?」

B子「超良かったよー。はい、お土産!」

 僕「マジ? ありがとう! 開けてもいい?」

B子「どうぞどうぞ、お土産ですからね!」

B子の持つお土産のセンスの無さは常人のそれとは比べ物にならない。北海道に行ったときは、そこらへんに生えてた牧草を引っこ抜いて持ってきたくらいだ。今回は砂漠の砂だろうか。楽しみにしているフリをしながら包装紙をはがしていく。そこに現れたのはセンスのかけらも無い金メッキが吹き付けられた三角錐であった。京都や鎌倉の小さな店で中学生男子が買っていきそうな匂いがプンプンする。

 僕「あっ、ピラミッドのミニチュアかぁ! THE エジプトって感じだな!!」

B子「何ソレ、不満だっていうのぉ?」

 僕「そ・・そんなことないよ、ほら、このてっぺんのとがり具合とかいい仕事してるしさ! ちゃんと玄関に飾っておくよ!」

B子「ふ〜ん、ならいいけど。あ、これも向こうで買ってきたんだけど見て見て!」

既にピラミッドのことはどうでもよくなった様子のB子は、旅行かばんをガサガサとあさっている。僕は子供がイタズラ紙粘土で作ったような粗悪な出来のピラミッドをそっとソファに置き、パンパンに膨れ上がった彼女の旅行かばんに視線を移した。

B子「あ、そうだ。その前に紅茶でも入れようか! あたし入れてきてあげるよ!」

 僕「ありがとう。」

お土産のセンスは毛ほども無いB子だが、彼女の煎れるお茶は抜群にうまかった。渋すぎず、茶葉のうまみを引き出してくれる。僕はそんな彼女の煎れる紅茶が好きだった。

B子「座って待っててね!」

B子がキッチンに消えるのを見送ると、僕はソファに腰を下ろした。

グサッ(ピラミッドがア○ルに刺さった悪魔の音)

ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!!!!
ア○ルがめちゃくちゃ痛っってえええええええええええ!!!!!!!



はい、前フリがめちゃくちゃ長くなって自分でもびっくりするくらいなんだけど、またヤツが再発しそうな気配がします。二年ぶりにあの赤黒い悪魔が襲ってきそうです。最近、寒くなってきたということもあって、週に5〜6本のペースでなんかしらの酒のボトルを開けるような生活を続けている(1人で)せいもあってか、マジでア○ルが痛みます。

カンタンに言うと、

「痔の再発が怖い」

ということです。それでは失礼します(ヤフオクの連絡風に)。